腹腔鏡手術とは

Laparoscopic Surgery 

腹腔鏡とはお腹の中をみる内視鏡のことです。 ワンちゃんやネコちゃんのお腹に2~3カ所5mm~1cmの小さな穴を開け、炭酸ガスを入れたりお腹を吊り上げたりしてスペースを作り、そこから筒状のスコープや器具を挿入し、獣医師がテレビモニターで観察しながら手術を行います。

避妊手術と停留精巣

避妊手術は高齢になった際に発症する様々な病気の予防としても効果があり、ワンちゃんの場合、避妊手術を受けることにより、卵巣と子宮の病気(子宮蓄膿症)や乳腺腫瘍などの病気を予防することが出来ます。乳腺腫瘍に限っては、初めての生理が始まる前に避妊手術を受けることで発症率は0%に近く、1回目生理後であれば10%、2回目生理後であれば20%、3回目生理後であれば30%、4回目以降の発症率は手術タイミングに影響されるものではないと言われています。

避妊手術、腹腔内停留精巣摘出手術(精巣が陰嚢に降下せず、腹腔内や鼠径部、陰嚢上部に留まっている状態を治療する手術)には、通常の開腹手術と特殊な医療機器を使用する腹腔鏡手術の2種類の術式から選択することが出来ます。

以下にそれぞれの術式のメリット・デメリットを記述してありますので手術をお考えの際は当院までご相談ください。

腹腔鏡手術

腹腔鏡とはお腹の中をみる内視鏡のことです。 ワンちゃんやネコちゃんのお腹に2~3カ所5mm~1cmの小さな穴を開け、炭酸ガスを入れたりお腹を吊り上げたりしてスペースを作り、そこから筒状のスコープや器具を挿入し、獣医師がテレビモニターで観察しながら手術を行います。

従来の開腹手術と比べて、傷が小さいためワンちゃんやネコちゃんの負担を軽減しやすくなり、術後の回復が早いなどの特徴があります。

【メリット】

  • 傷が小さく、痛みが少ないため、術後の回復が早い
  • 臓器の湿潤環境が保たれるため、術後の機能回復が早い
  • 拡大された鮮明な画像で手術を行うことができる

【デメリット】

  • 手術の内容によっては開腹と比べ、手術時間が延長する
  • 視野を確保するために行う炭酸ガス気腹処置により血液循環が影響を受ける
  • 手術中に行う体位変換によって呼吸や循環が影響を受ける

開腹手術

開腹での避妊手術は、おへその下から下腹部にかけて5cmから10cmくらい切開を加えて、卵巣・子宮を体外に引っ張り出した状態で、卵巣の血管や子宮の処理を行います。

【メリット】

  • 執刀医が患部を直接確認しながら治療できる
  • 患部を広く見渡せるため、出血などへの対応が早い
  • 腹腔鏡手術と比べて手術費用が安い

【デメリット】

  • ある程度の大きさの傷ができるため、身体の負担が大きくなる
  • 手術後の痛みがある