検査機器
血液検査
【動物用多項目自動血球計数装置】
血液中の赤血球数、白血球数などの血液パラメータをシースフロー方式により測定。粒度分布異常フラッグ機能により、血球の分布異常や凝集などの発見を支援します。
【臨床化学分析装置】
血液中の化学成分を正確かつ高精度で定量でき、各種臓器疾患を外注検査会社に依頼することなく、30分程度で検査結果を得ることが出来るためスピーディーな対処を施すことが可能です。
【免疫反応測定装置】
甲状腺機能検査(T4・TSH*1)・副腎皮質機能検査COR*1・肝臓機能検査(TBA)に加え、ネコの炎症マーカーSAA*2、交配適期の指標であるプロゲステロンも加わり、6つの検査項目に対応。院内で簡単・迅速に免疫検査を実施することができる測定装置です。
【血液凝固分析装置】
凝固検査は、出血があったときに止血する機能がきちんと働くかどうかを調べる検査です。 止血のときに働く凝固因子は肝臓で作られるため、間接的に肝臓の能力を見ることができます。 手術の予定がある方は、事前に血液がきちんと止まるかを調べるために検査をします。
【フィラリア検査】
フィラリア抗原検査を、ワンステップで簡便・迅速に実施できます。
所要時間:5分~10分
【ネコ免疫不全ウィルス抗体/白血病ウイルス抗原検査】
ネコ免疫不全ウィルスとネコ白血病を、ワンステップで簡便・迅速に実施できます。
所要時間:10分
尿検査
【尿化学分析装置】
ブドウ糖や蛋白質などの尿一般検査の項目と同時に、腎疾患の早期発見に有用なマーカーである尿中蛋白質・クレアチニン比(以下、UPC)を簡便・迅速に測定することが可能です。糖尿病、腎臓疾患を早期に発見することができます。
【尿比重屈折計】
尿比重は、尿中に溶けている全溶質の含量を示す指標であり、腎臓の重要な機能である尿の濃縮や希釈能の状態を相対的に反映しています。尿比重は変動し、水分摂取、食事制限、運動負荷、発汗、季節などの環境因子など多くの因子の影響を受けます。
超音波検査(エコー)
【超音波診断装置】
超音波検査とは、超音波を対象物に当ててその反響を映像化する画像検査法です。基本的に超音波は液体・固体がよく伝わり、気体は伝わりにくく、そのため、液状成分や軟体の描出に優れており、実質臓器の描出能が高く、肺・消化管の描出能は低くなります。また、骨は表面での反射が強く骨表面などの観察に留まるため、主に腹部・胸部の診断に使用されます。
当院ではGEヘルスケア社のLogic S8を導入しています。
眼検査
眼圧検査とは、房水という液体によって保たれている眼球内圧(眼圧)を測定する検査です。 眼圧は、健康な目でほぼ一定ですが、房水の生産量と流出量のバランスが崩れると変動します。 眼圧の変動は目の異常を知る重要な手がかりになります。また、スリットランプ(左写真)を使用して、角膜の状態を検査します。動物たちはかなりの頻度で角膜炎、結膜炎になりますので日頃の注意と検査が必要です。
医療器具
【麻酔モニタ フクダエム・イーBIOSCOPE AM130】
・ECG(CVR-R)
・CO2(カプノグラム)
・SpO2(動脈血酸素飽和度)
・BP(非観血血圧)
・FiO2(吸気酸素濃度)
・Agent(麻酔ガス濃度)
・換気量(E、Fタイプのみ)
これら全てのパラメータを一画面で看視し、手術の進行をサポートします
【腹腔鏡】
腹腔鏡手術とは、メスで直接患部を切る開腹術と異なり、内視鏡器具を体表皮膚より腹腔内へ挿入しモニターに映った患部を見ながら両手で腹腔鏡を駆使して行う手術技法のことです。
体表皮膚より小さな穴(約5mm程度の傷を2つか3つ)を開け内視鏡器具を腹腔内挿入するため、開腹手術よりも動物たちへの負担を軽減することが出来ます。
当院では避妊・去勢(陰睾)手術の手段として開腹術と並行して行っております。