動物たちとの生活は楽しく、私たちに多くの喜びを与えてくれます。しかし残念ながら人間同様に歳もとりますし、怪我もしますし、病気にもなります。具合が悪くなってからお世話するのは体力的にも、精神的にも、経済的にも大変なことが多いと思います。しかしそんな時こそ、動物たちを迎えた初めての日を思い返してほしいのです。そして動物たちと一緒に病気やケガに立ち向かってください。私たち獣医師は病気を医学的に治療することが出来ます。薬を処方することが出来ます。手術を行うことも出来ます。しかし出来るのはたったそれだけなのです。本当に必要な治療の根底は、どれだけ飼主さんが動物たちに寄り添って不安を和らげてあげられるかだと僕は思います。病は気からと昔から言いますが、動物たちも同じなんだと思います。どれだけ長く入院していても、面会や退院の日は我々を振り返りもせず、飼主さんのもとへまっすぐ帰っていきます。そんな正直さがとてもいいです。だからお願いです。いかなる時も決して諦めず、動物たちと一緒に頑張ってください。

院長 中村 安宏

犬の十戒
  • 私の一生はだいたい10年から15年です。あなたと離れるのが一番つらいことです。どうか、私と暮らす前にそのことを覚えておいて欲しいのです。
  • あなたが私に何を求めているのか、私がそれを理解するまで待って欲しいのです。
  • 私を信頼して欲しい、それが私にとってあなたと共に生活できる幸せなのですから。
  • 私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。あなたには他にやる事があって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。でも、私にはあなたしかいないのです。
  • 時々話しかけて欲しい。言葉は分からなくても、あなたの心は十分私に届いています。
  • あなたがどのように私を扱ったか、私はそれを決して忘れません。
  • 私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいて欲しいのです。私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、あなたを傷つけないと決めているのです。
  • 私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に、私が何かで苦しんでいないか気づいて下さい。もしかしたら、食事に問題があるかもしれないし、長い間日に照らされているかもしれない。それとも、もう体が老いて、弱ってきているのかもしれません。
  • 私が年を取っても、私の世話はして下さい。あなたもまた同じように年を取るのですから。
  • 最後のその時まで一緒に側にいて欲しいのです。このようなことは言わないで下さい、「もう見てはいられない。」、「居たたまれない。」などと。あなたが側にいてくれるから最後の日も安らかに逝けるのですから。忘れないで下さい、私は生涯あなたを一番愛しているのです。
  • Wikipedia 『犬の十戒』より
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